2007年03月15日

春の嵐の北海道

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発達した低気圧で冬型の気圧配置になり、低気圧の動きも鈍く、ここ数日間、季節はずれの大雪に見舞われた北海道に居た。
道内各地で暴風雪波浪警報が発令され、高速道路や道道も吹雪で通行止で寸断されるなか、道東を取材撮影して回った。
ドライブは好きな方であるが、さすが猛吹雪のなかは疲れる。
女満別空港より4WDのレンタカーを借りて動いた。
西日本ではつい先ごろ、春の花を撮影していたのに、ここ北海道は真冬の様相である。
今年は暖冬で雪のシーンの撮影にやや欲求不満であったので、阿寒の森の雪景色を撮影するのを楽しみに来たのであるが、吹雪くと数メートル先が見えない。
山はもちろん気温はマイナス10度前後で暴風となると体感温度は昨年のマイナス20度の中の大雪山撮影より寒く感じる。
特に暖冬で低温に慣れてないのか、ハタマタ寄る年波のせいか分からぬが、今回は特段寒く感じた。

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先ずはオホーツク海に出て流氷の名残を見て、美幌峠に向かった。 前日は通行止めであったが12日は通行できた。
峠からの景色を観ると心が透き通るようになる。
屈斜路湖、和琴半島では、今年は全面氷結せず白鳥が優雅に佇んでいた。
屈斜路湖は日本一のカルデラ湖で世界でも二番目の大きさである。

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湖畔に宿をとり、時折、雪降る夕暮れの中島の変化を楽しんだ。
このあたりは日本海側気候と太平洋側気候が入り乱れ、吹雪いているかと思うと晴れたり、晴れているかと思うとガスが出たりと変化に富んで、撮影するには、絶好の気候の所である。
お隣の摩周湖も数分で現れたり、霧に隠れたりでいつも観光客を惑わせている。
13日は相変わらずの気まぐれ天気の中、釧路に向かった。
鶴居村から入ると雪裡川で鶴が出迎えてくれた。
強風のため鶴も飛ぶ方向が定まらず難儀の様子であった。
その後、展望台から凍る釧路湿原を撮影したが、機材を持って展望台にあがるとき自分も強風で難儀した。

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釧路の帰路、国道391を北上するが阿寒横断道路が吹雪のため通行止めとなった。
宿で天気予報を見ると、明日も道内は大荒れと告げている。
ゆっくり温泉に浸かって明日の行程を考える。
情報を得ようと地元の人に聞くがあまり交通情報には関心がないようであった。
長年、冬は雪に閉ざされ、じっと耐えて生活してこられて居るので、明日の交通情報なんか行って見なければ分からない、「今晩の雪の量による」と告げられ、納得してエゾ鹿をつまみに一杯飲んで床につく。
14日も早朝より行動、先ずは吹雪の摩周湖を見てから、ゲートが開いている間に阿寒横断道路に突入、今回の第一目的の冬の阿寒の森撮影に向かう。
ラジオが吹雪で摩周湖に向かう道路が閉鎖を告げている。
早朝に見てきて良かったが、ここ阿寒横断道路も猛吹雪である。途中の駐車スポットも積雪で入ることが出来ない。
冬の森撮影と粋がっていたが、くるまで走るのが精一杯では困ったものである。

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雪も小降りになり、太陽が出て来た所で阿寒湖畔に着いた。
湖畔に車を止め、森散策!熊出没の看板を見ながら、「熊も冬眠さ」と自分に言い聞かせ、昨晩は熊でなく鹿を食しましたとも言い聞かせるが、ひょっとして、この辺りでは熊と鹿は仲良しかも?
とか思ったりして、複雑な心境で雪の中を撮影した。
太陽と青空が出ると不安もなくなるのはなぜだろう?
写真屋はやっぱり太陽を味方にと納得するのであった。

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posted by かじのこういち at 17:45| Comment(6) | TrackBack(0) | フィールド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れさまでした。
厳寒の景色羨ましい。
僕の方はというと今週の新潟行き、結局、雪のため延期になりました。一緒に北海道行っておけばよかった!
計画しようかな。
Posted by Takemae at 2007年03月16日 18:12
竹前さん
今回の吹雪の中は久々に恐さを感じました。
でも、カメラを持っていると勇気が湧いてきました。
Posted by kajino-koichi at 2007年03月16日 22:17
北海道に行かれてたんですね〜お疲れさまでした。
どう見ても、厳冬期に見えますね〜 大変だったでしょう!
こちらでも雪が舞ってるくらいでしたから・・・

美幌峠の木の並びも、屈斜路湖の白鳥さんも、20年前と少しも変わってないみていで安心しました。(^_^)
私もまた行きたいです。
Posted by SHU at 2007年03月19日 10:16
寒さ厳しい北海道より無事のお戻り何よりです。美幌峠、日本画みたいな静寂を感じますねえ。その他も雪景色に眩しい日差しがあたり、少しずつ季節が進んでいるようですね。でも、樹木の根っこの周囲の雪がまだあまり解けていないので、春はもう少し先でしょうか。
屈斜路湖ってこんなところだったんですね。前に行った時には雨で何も見えませんでした。摩周湖に至ってはそこに湖があるということすら見えないほどの大嵐で、写真を見て「ふーん、こんな感じなんだ、晴れてたら...」と思ったのを覚えています。今考えるとよくもまあ、あんな雨の中...という感じですが、お天気だけはどうにもなりませんからね。ましてや雪の具合なんて明日の朝になってみないと分からない。東北で朝起きて、大量の新雪にげんなりしたのを思い出します。東北以北の方々は長く厳しい冬に耐えることを意識するよりも前に体得されていて、そしてそれは決して投げやりなのとは違って、人間の力じゃどうしようもないんだから...というところから来ているのはワタシもすごく強く感じました。
Posted by Petit fromage at 2007年03月19日 16:20
SHUさん
そうですねー、初めて流氷を撮影したのは、shuさんと一緒だったと思います。感激しました。
その頃shuさんは北海道を熱心に撮影していましたね。
息子が小学校6年生の春休みに同行させてもらったのが確か23年ほど前ですかね、あの頃と変わっていない自然がまだ沢山有りますね。
またのんびり一緒に行きたいですね
Posted by kajino-koichi at 2007年03月19日 18:35
PFさん
静かに見える屈斜路湖も風で湖面が騒いでいるんです。日本は南北に長く四季の変化に富んだ素晴らしい国だと思います。
美しい国日本を一人ひとりが守らねば!
誰かに任せて置けないー実感
Posted by kajino-koichi at 2007年03月19日 18:42
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